友子の癌闘病日記 第11話「抗癌剤の副作用と代償。あたい寿司食べたい!」
「あたい寿司食べたい!」
友子が唐突に叫んだ。
・・・私はゆっくり答える。
「友子、お寿司は駄目だよ。」
と言うと。
「いやだ!」
と、友子は駄々をこねる。
「医者から止められているだろ!ボケ!」
「でも食べたいいんじゃ!ボケ!」
抗癌剤治療を始めてから、免疫力が低下するためお寿司等の生物が禁止されている。
なので友子はここ2ヶ月ほどお寿司を食べれていない。そして、そのフラストレーションが今日爆発した。
確かに、食べちゃ駄目と言われると逆に食べたくなるのが人の心理。
「じゃあ鰻でいいよ」
友子が妥協案を提示してきた。
鰻か・・・先週、3回目の抗癌剤治療を終えて折り返しに来たし。まあいいか。
「よし!鰻を食べに行こう!」
「わーい!」
私と友子は近所の鰻家「若林」を予約し出かけた
ちょっと敷居が高そうなお店だけど、美味しいと評判のお店
メニューはこんな感じ
「一番高いの食べていい?」
と、友子が尋ねる。
まあ、頑張ってるしいいいか。二人で「松」を注文。
「美味しい!」
と、ご満悦の友子。
「やば!美味い!」
と、鰻に夢中の友子。
残すところ、抗癌剤治療はあと3回。
友子の癌闘病日記。次回へ続く。